Flowe of life -Life is ART-

旅する絵描きの日々と想い。

【ヴィパッサナー瞑想】ー後編ー


10日目は、「沈黙」が解かれた日。


ほとんど外見しか知らない参加者の声を初めて聞く。
「お疲れ様です」と声を掛け合った。


久々のお喋り空間に感じたのは
「雑音」「騒音」「うるさい」「しんどい」


耳も心も頭も驚いていて、とても苦しかったけど
ここで学んだ平静を保つ方法を実施するには、
さっそく、丁度いい機会だった。


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※同室の女の子とも沢山話した。みんなそれぞれの課題を抱えている。



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この経験は多くの人々の苦しみの
解決の糸口になるかもしれない。


そう思ったけれど、
この瞑想法を誰にでもおすすめしたいとは思わない。
実際、途中で帰る人も結構いた。
結局は、合うか合わないか。




私は日常に「瞑想」という選択肢が加わったことが
とても大きな事だと感じている。


心が荒んだ時、リラックスしたい時。
日々これを取り入れて、少しずつ心の変化を感じているからだ。


間違いなくこの経験は、私にとって素晴らしく、必要だった。
そのバトンを必要な人へ繋ぎたいと、こうしてブログを書いている。



世の中にはきっと、沢山のヒントが転がっていて
色んなチャンスや、学び、幸せがいつもそこには在る。


自分がそれに「気づけるか」「意識・注意して生きているか」
その後は「行動にうつせるか」「諦めず続けられるか」


ずっと苦しい人と、苦しみから抜け出せる人の違いは
きっと、大きいけど小さくて。



「自分を本当に救えるのは、自分だけ。」

誰が手を差し伸べようと、救いの言葉を述べようと
その手を取るのは自分だし、受け入れるのも自分だ。



「相手を変えるんじゃなく、自分が変わる。」
違いを認め、許し、愛する事からスタート。


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私は運が良い。
自分が弱かったお陰で、
出会えた人や出来た経験がたくさんある。


不安定な幼い頃の記憶にも、恐怖の日々にも、
痛み、病気、トラウマやコンプレックスとの闘いにも
全部意味があったんだと、感謝できる今がある。



「家族を守りたい」
その一心が向かわせた選択や方法に、何一つ間違いなんかなくて。
塗り替えたい過去も今一つもない。



どの一つでも欠けたら狂う出来事や出会いがあるから。
今幸せで、感謝で溢れているから。
今幸せなら、どんな過去も肯定できるようになる。



幼い頃の自分には
「大丈夫だよ」って言葉を一番にかけたいし
「その経験、全部意味があるから頑張って乗り越えて!」
「未来は明るいよ」
って伝えたい。



もっと自分を大切にしてあげてね。
心の声をしっかり聴いて、必要なら逃げていいんだよ。


周りに甘えて頼って、弱い部分も出せばいい。
そこで自分を本当に愛してくれる人、必要な人が分かるから。
今分からなくても、後になって気づくこともある。


時には厳しい言葉を浴びせられても
孤独感で死にそうになっても
幸せになることを諦めないでね。


「大丈夫」


自分を救う方法は、世の中に転がってる。
それが人の人もいれば、本の人もいる。
絵の人もいれば、旅の人もいる。
スポーツかもしれないし、映画かもしれないし。


何かは分からないけど、絶対にある。


それを見つける方法は、
「いろんな事を知る」事。
「いろんな人に出会ってみる」事。
「なんでもやってみる」事。


ちいさな世界から抜け出せた時
今の苦しみをちっぽけに感じられたなら
きっとそれは成長した証。


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私は、弱い自分と向き合い続け
様々な経験や人との出逢いを通して
強くなる為の方法を知りました。


それには2つの力がとても大かった。



1つは、「自分や他人や人生を“俯瞰する”力」

全てを、客観的にみるという事。
相手の立場になって、考えるという事。
とてもシンプルだけど、とても大切なこと。

苦しい時ほど、自分の殻の中で自分しか見ていない。
私はそうでした。

周りの事を考えている様でも、実は自分の事ばかり。
相手の立場になって考えてみたり、第三者の目で見てみると気づく事って多くて、
苦しみのほとんどは実は自分が作り出したものだったりする。



もう1つは、「理論的に考える力」

物事を冷静に判断する力。
苦しい時ほど、感情的になり物事の本質を理解していない。
私はそうでした。

感受性が高いからこそ生み出せたものもあるのだろうけど
感情的な性格は多くの場合、他人も自分をも苦しめていました。
「怒り」の感情が一番蝕むのは自分の心。




2つをまとめると、
「自分の経験と感情を客観的に見て分析し、本質を理解する」


この気づきは、まさに
ヴィパッサナー瞑想での教えに通ずる事で
講話を聞きながら
「あれ?思っていた事ばかりだ。」
と、自分の経験からの確信がさらに強くなりました。



だいぶ遠回りして、人並み外れのスローペースだけれど
やっとスタートラインに立てた気分になった。
きっと私にはこれが最速で、必然なタイミングだったんだ。



焦らなくてもいい。
大丈夫、自分のペースで。
ただ、多分この気づきは、早い程、楽に生きられる。
その分、もっと楽しい事が待っている。



そう思います。


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目を合わせる事が許されない
言葉を交わす事が許されない
如何なるコミュニケーションが禁じられる中


「今までお世話になった人たちに挨拶まわりがしたい」
「長らく会っていない旧友や、仲違いになった人に連絡したい」
「今まで関わってくれたすべての人のお陰で今がある」



今までももちろん思っていた事が、
さらに濃厚になった。



未来の展望もさらに、明確に。
そして新しいアイディアも浮かんだ。


自分がやってきた事とやりたい事は
しっかり通ずるものがあって、
『繋がっている実感』も噛み締められた。


経験と、想いと、使命感と、課題と。


無になる修行をしに来たのだが、最終日
頭の中はワクワクで溢れていいた。



「自分」や「何か」に固執しすぎず
「どうして」「誰の為に」「何の為に」
を、思い出す。


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今回、6年越しにやっと経験する事が出来たこの
ヴィパッサナー瞑想


先延ばしにしていたけれど、
私にはこのタイミングがベストだったみたいだ。


海外で参加すると、英語で説明や講話を聞く事になると思い
(英語力の未熟な)私は日本で受ける事にしたのだが、海外でも日本語の翻訳がついている場所もあるらしい。


しかし、私は日本で、
しかも恋人と行ってよかったと思う。
あの時間や経験を同じタイミングで
共に学べたことは未来に繋がり生きる。

そして、他の参加者とも
何かしらの「縁」も感じたからだ。


次は「奉仕」をする立場でこの
ヴィパッサナー瞑想に参加しようと企んでいる。


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長くなりましたが
私のこの経験もきっといつかの誰かの為のものだと思い
文章にさせて頂きました。

読んで下さった方々、ありがとうございます。
それぞれが、それぞれの人生を、心の底から笑って幸せで生きられます様に。

私も、これからも
私の人生を思うが儘生きていきます^^



では!