【世界一周】旅の総額ぶっちゃけいくら?
初めて海外に行ったのは、2012年、23歳の冬。
当時働いていた会社の連休を利用しての、短期旅行だ。
行き先は、グアム。
ここで、軽めのカルチャーショックを受け、海外に興味を持つ。
『世界一周したい!!!』
兄がバックパッカーだった影響もあってか、いつの間にか高校生から思い描いていたその夢は、現実味を帯び、その興味と関心は日に日に膨らんだ。
その3ヶ月後には、会社の長期休暇を利用させて貰い、オランダとスペインを一人で旅行。
(花が好きだから、オランダ行ってみたい!と言う単純な理由で行き先を決めた。スペインはHISの店員さんの勧めで)
感動した。もっと、世界を見たいと思った。
ここで完全にストッパーが外れ、帰国後すぐに辞表を提出した。
2年程前から、自分の心のどこかで渦巻いていた、もやもやとした感情ーこのままこの会社でずっと働くのか?ーは、行動する事で確信となり、さらなる行動に繋がったのだ。
多くの方に、心配と迷惑を掛けながらも、旅に出る決意を示した。
それから6年。
旅の世界にどっぷりハマり、海外に行っては日本に帰ってを繰り返す、今のライフスタイルとなった訳だが、
ここでよく聞かれる質問に答えたいと思う。
「世界一周って、どんくらい(の金額)で行けるの?」
・・・ずばり!!!
100万円(弱)でした。
(私の場合)
9ヶ月間、32ヶ国、100万円。
※2013-14年
▶ルート
アジア(2ヶ月)〜中東(1ヶ月)〜ヨーロッパ(2ヶ月)〜アフリカ(4ヶ月)
【実際のルート詳細▶日本✈️マレーシア🚊タイ、カンボジア、ベトナム✈️タイ、ラオス、タイ✈️インド✈️UAE、オマーン、UAE✈️アルメニア、ジョージア、トルコ、ブルガリア✈️スペイン、ポルトガル、スペイン、フランス、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ポーランド✈️フィンランド🚢スウェーデン、ノルウェー✈️クロアチア、イタリア✈️エジプト✈️モロッコ、西サハラ🚗モーリタニア、セネガル、ガンビア、セネガル、マリ、ブルキナファソ、ガーナ✈️日本】
(※実質、世界一周していない。アフリカが楽しすぎて、南米に渡るのをやめた。)
飛行機に乗った回数は、11回。
LCC(格安航空券)を利用したので、飛行機に使った費用は25万前後。
残りの75万÷9ヶ月=8.3万円
生活費は、月平均、約8万円。
※宿代、移動費、食費、観光費、保険代も含む
(飛行機を含めても、月11万円)
『え?!安くない?ヨーロッパも行ったのに!』
そう。安いのだ。
と言うよりは、安く出来るのだ。
海外での生活と言うのは、日本での生活よりも、コストを抑えられる事が多いと思う。
ほとんどの国で、1泊1000円以下の宿に泊まった。決して、汚い暗い宿だけでは無い。
インドは月3万円で過ごした。
東南アジアは、生活コストが非常に低い。移動費も、『え、まじで?』と言いたくなる程、日本と比べると非常に安い。
たまに、勘違いされる。
『それだけ海外行って、よくお金あるよね、、貯金何千万あるの?』
『パトロンでもいるの?』
『ネットワークビジネスでもしてるの?』
・・・。笑
旅を始めるまで私も知らなかったが、今は、めっちゃ贅沢な暮らし(いいホテル、いいレストラン、いい飛行機など)を求めなければ、低コストで長期間、海外を楽しめる時代なのだ。
そしてそれは、好奇心旺盛な私にとって、とても贅沢で、幸せな環境なのだ。
日本人のパスポートは優秀だ。
(しかし所有率は4人に1人の25%)
VISA無しで行ける国は、約180ヶ国もあり、
日本円の価値も、下がっているとは言え、世界的に見るとまだまだ高い方だ。
外に出て初めて気付く、日本の良さや有り難みは、数え切れない程あった。
(昔)旅を始めた頃は、一つの国の滞在が短くても、多くの国を見てみたかった。
(今)一つの国を、ゆっくりじっくり見たい気持ちが強い。
(昔)なるべくお金を使わない工夫をして、旅していた。(それが新鮮で、面白かった)
(今)お金の有益な使い方や、必要な贅沢も覚え、旅の楽しみ方の多様性を感じる様になった。
(昔)知らない世界を、経験を通して吸収する事や、自分の心を裸にする事が大切だった。
(今)吸収した事をどうやって発信するか、自分に出来る事は何かを考える事が大切になった。
この6年で、旅に関してだけでも、様々な変化がある。
人生とは面白い。
どんな人の人生も、変化していく。
それは、それぞれの方向へ。
それぞれの、速さや大きさで。
それぞれ、心に従うまま。
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ー100万円、自由に使えたら、何したい?ー
こんな『もしも』話が、会話の話題になった事は、ないだろうか。
高校生の頃は、100万円が、手の届かない大金だと感じていた。
社会人になって、貯金額が100万円を超えた時は、興奮したのを覚えている。
今、貴方の手元に、100万円があったら、貴方は何が欲しいですか?
『カメラの機材を買いたい』
『家族に旅行をプレゼントしたい』
『将来の為に、貯金に回す』
『旅に行きたい』etc...
色んな答えがあると思う。
人生においてのお金の価値や、使い道は、人それぞれだ。
働く事(お金を得る事)に必死な間には見えない物が、時間(お金)を手に入れると見えて来る事もあるだろう。
私は、高校を卒業し、就職をする道を選んだ。
大学に行く理由は、私には無かった。
勉強は、嫌い。
時間に厳しく、規則や洗脳かとも思える常識で縛る、学校(集団生活)は、得意では無かった。
唯一の救いは友達。とは言え、感受性が高く、ネガティブな性格故、悩みや衝突も多い方だった。
(遅刻と保健室、常習犯)
そして、不自由はしなかったけれど、裕福では無い家庭で育った事もあり、少しでも早く社会経験を積んで自立し、家計を支援したい気持ちが強かった。
18歳で、某アパレル企業に最年少で入社し、最年少で店長に昇格。
全国転勤が多い、ベンチャー企業。
一人暮らし、店舗運営、商品管理、販売促進、人材育成、初めて尽くしだった。
5年と4ヶ月、夢中で働いた。
毎月5万円を家に入れ、5万円は貯金した。その残りで生活する事に、不満は無かった。
運良く、接客業は天職だったらしく、仕事が楽しく充実していたのだ。(休みがあまり取れなかったので、お金を使う時間も無かった)
『やりたいことが出来た時の為に、貯金しておこう。そして、いつか出来るであろう、自分の家族(旦那や子供)を支える為にも、経営者になるんだ』
そんな目標もあり、必死に働いた。
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ー「お金」の正体って、何だろう?ー
ある人は「正義」と言う。
ある人は「悪」だと言う。
ある人は「信用」だと言い
ある人は「時間」と言った。
捉え方は、その人次第。
私は、お金は「愛」だと思っている。
働くと言う事は、愛が無ければ出来ない事だと。
私は、家族と、自分の為に働いた。
お客様、会社にも貢献したいと、働いた。
振り返ってみると、そこには愛があった。
働く事は、愛する事。
私はそう思った。
会社をやめたい、そう思った時。
もう、そこには愛が無くなっていたのだろう。(もしくは熱量が減った)
そして、違う場所に愛を求め出していたのだ。
(愛とは興味、関心でもあると思う)
あなたの愛はなんですか?
自分の愛の方向や対象を知り仕事をする事が、やりがいに繋がるのかもしれない。
『旅に行きたい。旅に行って、強くなって、お世話になった家族や友達をもっと幸せに出来る自分になりたい』
私のその時の行動には、何かを達成する為の、自分ないし相手への『愛』があった。
言い方を変えると、愛=行動。
愛には行動が伴うと思っている。
『何の為に、働いてるんだろう?』
ー愛する家族を養う為ー
ー誰かの夢を叶える為ー
ー自分の夢を叶える為ー
ー何か欲しい物を買う為ー
ー生きる為ー
事情、環境、それぞれ、色々あると思う。
でも、一度きりの人生。
その中の大切な時間を使って働くと言うこと。
働く事も、人生の一部であり
大切な時間。楽しんでもいいはず。
私の言ってる事は、甘く、ぬるい考えだと思う人もいるかもしれない。
浮かれてんな、地に足つけろ、と言われるかもしれない。
私が言ってるのは、理想論や綺麗事かもしれない。
でも、私は、働いて得たお金は、自分に投資された大切な物だと思っている。接客業だからかもしれないが、その人が働いた時間で得たお金を使ってくれていると思うと、有益に使いたいと思う。
そして、そのお金を使って、旅に出る経験をして本当に良かったと思っている。
自分をよく知れたし、素敵な出会いがたくさんあって、世界を見る事で人生の選択肢も増えた。
この経験が誰かの役に立つ時も、あると思う。
そして、改めて、時間の使い方、お金の使い方、働き方を見直せた。
残された時間もお金も、愛する人の為に使いたいと思った。
限りある人生。
死んだら、何も持っていけない。
何の為に働いて、働いた時間を、何の為に使うか。
どんなライフスタイルで生きていくか。
自分のやりたい事の中で、役立つ事、人の為になる事、やれる事は何か。
まだ、30歳。
何歳になっても、今この一瞬が一番若い。
しっかり見据えて、行動して行こうと思う。